電子工作パーツセット
GaAs-RFプリアンプ
(コイルなしセット)

(コイル&同調コンデンサが別途必要です。)

このGaAs RFプリアンプは特に VHF・ハイバンドに置いて低雑音が得られるように、
GaAs(ガリューム・ヒ素)FET 3SK129を用いたRFプリアンプです。 
 回路図を第1図に示します。

第1図 回路図
のプリアンプには、コイル、同調コンデンサが付いていません。
共振回路の定数を変えることによって、いろいろな周波数に対応する事ができます。
各バンド毎の回路定数を下記に示します。
周波数(MHz) L1,L2,L3 C1,C5,C7 C6
21 7S25・7T25 47pF 7pF
28 7S25・7T25 27pF 5pF
50 7S50・7T50 15pF 3pF
80 7S80 10pF 2pF
144 7S144・7T144 7pF 1pF
パーツセットには付属していません。

コイルは、7mm角のFCZコイルやサトー電気様の7mm各コイルが使用できます。

調  整
 (1)GaAs RFプリアンプに12Vの電源をつなぎ、入力にアンテナ、出力を受信機につなぎます。
 (2)希望周波数の中央周波数で感度が最大になるようにL1を調整します。
この時受信する信号はなるべく弱い信号にしてください。
 (3)同じ信号で L2、L3を調整すれば感度、混変調特性が最高になります。
 (4)これらの特性を若干犠牲にして L2、L3をずらすことによって、
使用する帯域を広くする事ができます。その方法は……
 (5)希望周波数の下から 1/4の周波数にL2を調整します。
 (6)希望周波数の上から 1/4の周波数にL3を調整します。
 (7)(5),(6)の操作を数回繰り返します。
実装の仕方
 (1)トランシーバに内装する場合:第3図を御覧ください。
トランシーバーにこのプリアンプを組み込むスペースがあれば理想的な方法です。

第3図 接続図
 (2)外部で送受信を切り替える場合:回路は第4図のようになります。

第4図 外部接続図
 プリアンプの入出力にダイオードを図のようにいれることによって FETを保護する事ができます。
(ただし、NFは若干上昇します)
 図ではアースラインが省略されていますが、アース線はなるべく太く、短く接続してください。
その他
 (1)トランシーバから8Vの電源が得られる場合は、その両端をブリッジしてください。
 (2)外部リレーを使う場合はできるだけ遅延回路を設けるか小電力で使用してください。
 (3)プリアンプの入出力は1.5D2V程度の同軸ケーブルを使用してください。
尚、この場合でも基板のアースはできるだけ太く、短く設置してください。
 (4)使用する FETは3SK129のほか、3SK113、3SK121でも同等の性能が得られます。

 
 基板は、FCZ研究所(解散)のNo.127を使用しています。
基板サイズ:38×18mm
 
部品面                          プリント面  


取り付けは、厚手の両面テープを使用してください。
21MHz以下でも使用することはできますが、GaAsのメリットが無くなります。
ゲインは、約10db程度と考えてください。




GaAs RFプリアンプ
(コイルなし)


価 格 1,000円








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